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歌舞伎座入口の「鳳凰」

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舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言
舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言 (JUGEMレビュー »)
山田 庄一, 大藏 彌太郎, 吉田 簑助, 岩田 アキラ
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九月文楽公演 仮名手本忠臣蔵第一部(大序〜四段目)
歌舞伎を通じて仲良くなったお友だちと文楽を観に出かけました。5月公演は、歌舞伎のほうが歌舞伎座に演舞場に若衆とあって時間を捻出できなかったので二月公演以来2度目。お友だちは歌舞伎歴は5年くらいと言っていたと思うのですがなんと文楽は初めて、とのことでした。

通し狂言 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)〈上巻〉五幕七場
通し狂言 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)〈上巻〉五幕七場
国立劇場
→これは歌舞伎バージョンで、劇場開場20年記念のときの記録のようです(Amazonの解説による)。

10時半開演で終演が午後2時と3時間半(途中幕間が25分)で、長いかも、と思っていたのですが、あっという間でした。お友だちは終演後チケットセンターに走って二部と三部のチケットを買ってましたw 外は残暑が厳しかったとはいえ、劇場内の冷房が効き過ぎていなければもっと最高だったのに……。凍え死にそうでした。以下、感想です。
二月公演は近松の心中物で、登場人物は比較的少なく、濃密な心理描写が人形でこんなにできるのか、ということに圧倒されて終わりました。今回は、登場人形w たちが、こんなにも自由自在に物を動かしたり、着物を脱いだり、ものすごく多彩な"肉体的表現"が可能である、ということを間近に見て、それだけでも興奮していました。

また「仮名手本忠臣蔵」は歌舞伎としてももちろん有名ですけれど、通しで観られることは滅多になく、五段目六段目が演じられることが多いんですよね?私も大阪松竹座の記念すべき初歌舞伎の演目に「五段目(山崎街道出合いの段/二つ玉の段)・六段目(身売りの段/勘平腹切りの段)」が入っていますし、歌舞伎座の十月芸術祭大歌舞伎も、夜の部で五段目と六段目が上演されることになっています。

第一部はこの有名な五段目六段目の手前、四段目まで。「大序」で時代背景が語られ、本来江戸時代にあった忠臣蔵が室町時代にタイムスリップしていることがわかります。また、刃傷沙汰になってしまう塩谷判官の奥様が非常に美しく、彼女に言い寄っていた高師直が振られた腹いせに判官を罵り事件に発展、判官が切腹し、主君の死に際に切腹に使った刀を預かった大星由良之助が主君の敵討ちを(たぶん)誓う、というところで幕切れとなります。

大序から三段目まで(確か)は、人形遣いさんは主遣いさんも含め、3人全員が頭巾を被った黒衣さんで演じているのがなぜなのか、理由が知りたかったです。また、大序では床に太夫さんが3人並び、師直、顔世(判官の奥方)、若狭助の声を分担していたのも興味深かった。

大序では「新田義貞の兜」をどれか、元は後醍醐天皇づきの女官だった顔世が改めるというのが見せ場で、家来衆が櫃の中から次々に兜を出してゆくのを「違う」「違う」とやっていきます。この家来衆たちが兜を出す動作がものすごくリアル。小さな兜たちもかわいいし。

全体として、舞台上にいるキャラクターの数が多くて賑やかなのと、ストーリーが起伏に富んでいるため、冒頭にも書いた通り時間経過はとても速く感じました。

先日歌舞伎っすSに咲甫大夫さんが出演してらして、太夫さんたちが自前で演目や雰囲気に合わせて個性を発揮している「見台」のお話をしていたので、そこもチェック。ホントに皆さんいろいろな見台をお持ちでした。漆に装飾がほどこされたものが多くてやっぱり高そうw

そして、圧巻だったのはやはり四段目の「塩谷判官切腹の段」でした。江戸時代からこの段は「通さん場」として、客の出入りを禁止する緊迫の段、ということでそういう注意書きが劇場の出入り口には掲示されていたんですけど、禁を侵して入ってきた人はどうもいたみたいです(汗)。

切腹を言い渡された判官が羽織袴を脱いで下から切腹のときに着る麻裃が現れるところから、ぎりぎりで間に合った由良之助に遺言を残して判官が死ぬまで、本当に息を殺してみました。生身の人間の腹切りのシーンよりも緊張したかも……。

そして、この段で語りをされていた十九大夫さんも素晴しかったです。

文楽ならではの場面転換も非常に興味深かったですし、やっぱりコレは通しで観たい!とチケットセンターに走ったお友だちの気持ちが実によくわかりました。

第二部、第三部も楽しみです。

今日の観劇のマイナスポイントは冒頭書いた冷房ギンギンの館内に加えてお隣に座ったおばちゃまでした。お隣に腰をかけたときにふわっとレモンヴァーベナの香りがして、「あら♪」って思ったんですが、これが実はもう超つけ過ぎで、身動きするたびに濃厚に香ってくるんですよね…。

もっと凄い、自分が好きじゃない香りだったら演目が楽しめなかったかも。幕間になったら、反対側の隣に座っていた友だちが「アレ、あなたの香りじゃないわよね」という話になり、彼女のところまで香りビームが届いていて、ちょっと頭が痛くなったくらいだったらしいです…。

後半、場内が寒いためにショールをかけられて、それで香りが少しやわらいだのがせめてもの救いだったんですけど、久しぶりにマジでキツい観劇でした。内容の濃い舞台で本当によかったです。
| 文楽 | 01:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
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