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歌舞伎座入口の「鳳凰」

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舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言
舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言 (JUGEMレビュー »)
山田 庄一, 大藏 彌太郎, 吉田 簑助, 岩田 アキラ
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花形歌舞伎 昼の部(新橋演舞場)
テレビでしか観たことがなかった「弁天小僧」を生で観られる!段治郎さんと猿弥さんが四天王だよ!などなど期待に胸を膨らませて行った新橋演舞場ですが「中毒」を起こして帰ってきて、あまりのことに帰宅してからほぼ速攻で寝てしまいました。回復するのに昼前までかかった。歌舞伎観始めたばっかりの自分が言うのもおこがましいですけれど、あの弁慶は、ナイと思う、っていうか6月の「油地獄」の与兵衛と合わせてナシにしたい!!

歌舞伎名作撰 白浪五人男 浜松屋から滑川土橋の場まで
歌舞伎名作撰 白浪五人男 浜松屋から滑川土橋の場まで
尾上菊五郎

キリの演目が「白浪五人男」で、5月も同じでしたけれどやっぱり松緑さんがイイ!というのにはかなり救われたのですけれど、それでも回復不可……って(爆)。切符が取れたら昼の部はもう1度行きたかったんですけど、うわ〜ん。以下、演目ごとに。
一.番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)

主役は旗本の青山播磨(松緑さん)。独身でけんかっぱやくて町人たちともめ事を起こしてばかりいるので、おばの真弓(家橘さん)がお嫁さんを紹介しようとするのだけれど、播磨はすでにお屋敷の腰元、お菊(芝雀さん)と恋仲。播磨が結婚するかもと知ったお菊は猜疑心にさいなまれて播磨の本心を試そうと家宝のお皿をわざと割ってみる。

先月の歌舞伎座の「仮名手本忠臣蔵」六段目の勘平腹切もそうだったのですけれど、家橘さん、今月も「????」です…orz まだ月の序盤で台詞が怪しかったせいもあるけど、あれで放駒四郎兵衛(猿弥さん)が納得して引き下がるのが、こっちが納得いかねぇ、みたいな(汗)。

澤瀉屋さんの中堅さんは今月も脇を固めるのに大忙しですね。延夫さん&欣弥さん。ふたりともどんなお顔してても声を聞けばすぐわかります〜。

並木長吉の薪車さんはなんか、パターン同じになってきちゃったっぽい?

松緑さんの播磨は最初の建引(けんか?)になりかけの場はなんか白塗りが白過ぎてちょっとちょっと、って感じですが、後半お屋敷に戻ってきてぐぐーっとよくなります。

そのお屋敷。腰元としてお菊さんとまだお屋敷にあがりたて、ということで松也さんのお仙が登場しますが、きゃーーー。松也さんが、かわいすぎ!!お菊さんの影が薄くなっちゃうよ〜〜〜(汗)。松也さんはタッパあって顔が小さいから、特にお菊さんの伝統的日本女性的体型が目立ってしまうのもちょっと気の毒です。

でも、お仙さんがお皿を持って下がってしまってからのお菊さんの呻吟は、こういう悩みに関しては現代でも大なり小なりあるので、その気持ちの揺れはぐっと伝わってきました。でもお皿割ったら最低でもお手討ちって言われているのに、命がけすぎ。

事の次第を知った播磨。最初は何としてもお菊を守りたかったのに、お菊の本心を知って、逆にお菊を斬ることを決意する。愛すればこそ、自分を信じてくれなかったお菊を許せない、許すわけにいかない、っていうのが不条理なんだけどわかっちゃう感じ。

松緑さんの舞台は意外と拝見する機会がないのですけれど情にあついお役は合っているとすごく感じます。以前歌舞伎チャンネルで観たときは確か播磨が梅玉さんで、観終わったときは「何も斬らなくてもええやん」としか思えなかったので……。

番附は後半、舞台写真が入ってからと思ったのでケチってしまいまいしたが、何とか播磨を止めようとする奴さんも優しくて情けのある人ですごくその気持ちが伝わってきました。

「怪談」になる前の話ってことでイイんですよね?

ニ.歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)

ひとことで言うと「富樫(菊之助さん)、あんな弁慶でも関を通しちゃっていいの?まさに騙り山伏じゃん!」。

菊之助さんの富樫はうーん、やっぱりお似合い。オーラがあります。でも対峙するのがアノ弁慶だから富樫がきっちりお仕事をすればするほど違和感。

弁慶さんは、決まったときの型とかはやっぱり初心者がイメージする「歌舞伎」っぽく(まさに「おーいお茶」CM)見えると思うんだけれど、とにかく台詞が酷かった。たぶん文字列として頭の中には入っているけど、早口で言えばいいというものではないと思うし、台詞のひとつひとつに弁慶の義経を思う心が全く感じられません。

所作台の上で足拍子をとるところも勢いと段取りだけでやっているようにしか私には見えず無理……orz

だから、芝雀さんの義経が弁慶に礼を言う場面でもものすごーくシラけてしまいました。

先日の高麗屋さんの巡業で台詞がきこえなーいとか文句言いましたが、前言撤回したいと思い、反省しつつ舞台を観てました。ただのキャリアの差とかでは説明できないことだと思いますが。

四天王は常陸坊海尊に市蔵さん、亀井六郎に男女蔵さん、片岡八郎に猿弥さん、駿河次郎に段治郎さん、という布陣。みんなも、あの弁慶に納得しちゃうのカヨ〜(苦笑)、特に抑え役の常陸坊はこの旅たいへんだろうなぁとヘンな方向に想像してしまいます。

段治郎さんのたたずまいはよかったし「十八番」にお出になることはあまりないと思うので感動してたのですが、とにかく…………。

ゲッソリ。

三.弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)

最後の演目が華やかにコレで、本当によかった。浜松屋の番頭さんのあの独特な台詞回しとか、小僧さんとか、やっと実物が見られた〜〜とかなり感動。

若旦那の宗之助(梅枝さん)が気弱で上品な感じを上手く醸し出していて素敵でした。

前の幕の富樫から一転して弁天小僧になる菊之助さん。日本駄右衛門(左團次さん)に騙りを見破られ、うつむき加減の表情が 女→男 とスイッチが切り替わって開き直る瞬間が素晴しかった。

それと、南郷力丸(松緑さん)との掛け合いもぴったり息が合っていてすっごくイイ感じ。ふたりのやり取りは、歌舞伎のお芝居としてはかなり早口だと思うのですけれど、ちゃんと全部観客席にも伝わっていて、楽しく笑うことができました。

最後の稲瀬川勢揃いは、さすがに見応えがありました。残る2人は赤星十三郎さんに松也さん、忠信利平に男女蔵さんという布陣で、台詞の気持ちよさを感じつつ5人の衣装の意匠などをじっくり双眼鏡で見て、満喫。

もし「次」があるとしたら「皿屋敷」のあと長い幕間にしてランチでもゆっくり食べて「弁天小僧」に戻ってくることにしようかな……と真剣に考えました。

松緑さん、来月の歌舞伎座、平惟茂楽しみにしようっと。あとやっぱり初演と同じメンバーでやるなら6月・博多座の「NINAGAWA十二夜」も絶対行きたいな〜。
| 東京の他劇場 | 13:57 | comments(4) | trackbacks(0) |
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| - | 13:57 | - | - |
hana-fujiiさん、こんばんは。コメント遅れてしまってごめんなさい!

私は特にまだ初日が開いて間がなかったので、後半どう変わったのか、変わらなかったのかが気にはなっていたのですが「元禄忠臣蔵」を観に行く予定の日に体調を崩してしまい、通しで観ないとほとんど無意味なので演舞場の昼を再度捻出できる時間がなかったもので…。

1月、團十郎さんが弁慶で勧進帳を大阪でなさるので若干揺れてるのですが富樫が「海老蔵的」富樫だとするとそれはそれでまたキツイな、とか思って、まだ行くかどうか決めていません。

辰之助さんはテレビでちょびっとしか拝見したことがないのですが、当代の松緑さんは私の場合ほとんど先入観なく見て素直に「滑舌はちょっとヘンだけど(汗)、役者さんとしては好き」と思えました。

「三人吉三」はぜひ生で観たい演目なので、楽しみに待ちたいと思います。
| ruko | 2006/11/23 12:23 AM |
こんにちは。
11日に演舞場行って参りました。
「勧進帳」・・・私も別にAB君が好きとか嫌いとかってことは拘らないほうなのですが、あれはあれだな。
「ん〜っつ?成田屋?」ってな感じです。力で(今はきっと力でねじ伏せる芸風?と思われます)乗りきって情熱的ではありますが、感情の機微はちょいと難しいのでは・・・襲名のときの父上の弁慶は良かったですよ。大きさがあるんですね。(心のかな。)AB君にも精進して頂きたいものです。
ただ、あの汗がボッタンボッタン(すんごかった!下を向く仕草のとき見てしまった。)流れるのは役者として水分取りすぎなのでは。と思われます。(KANZA氏もそうですが・・)
菊之助さんも素敵でした。私は両父上の弁天も見てますが、松録さんと二人で将来がとても楽しみです。
松録さんの父上(辰之助さん時代)はいなせでかっこよかったですよね。
近いうちに菊之助さんには「三人吉三」もやって欲しいな。今、本当に芸に乗ってますからね。昔の襲名のときの弁天より良かったかな今回は。
| hana-fujii | 2006/11/13 5:55 PM |
黒水牛さん、こんばんは。

「勧進帳」そのものをそんなに観ているわけではないのでなんとも言えませんけれど、脳が拒否した、そんな感じでした…。夜の部も行く予定にしているんですけど、今すごく悩んでいるところです(汗)。

巡業は日程とスケジュールがたいへんですけれど、今思えば私は高麗屋さんの巡業のほうがよかったと思います。花形(=若手)だから、とかそういうのとたぶん別のベクトルで、という話になると思いますが……。

>>1月、松竹座の勧進帳
團十郎さんの弁慶はやっぱり観ておいたほうがいいのかなと思っていたのですが私も悩んでおります(大汗)。夜は行かないで確定、ってことでイイなということだけは決まりましたが(苦笑)。

確かに歌舞伎座の1月は気になりますね。
| ruko | 2006/11/05 10:08 PM |
こんにちは、ちょっと戯言を。
む〜ん、演舞場取らなくてよかった。
某巨大掲示板でひどい評価なので、もしやと思っていたところ今回の記事。本当でしたか。ご愁傷様でした。

今月巡業の幸四郎さんの勧進帳観るのですが、こちらもやや不安に。
9月の籠釣瓶の時みたいに声が聞こえないんですかね。
10月は熊谷陣屋など問題なかったので大丈夫かと油断してたのに。

さてもっと困るのは1月、松竹座の勧進帳。
富樫やるやないですか。せっかく両親も連れて行くのに(3階席やけど)この仕打ち。東京行かずに2,3回観ようと思ってたけど、演目決まってから考え直すとしますか。

| 黒水牛 | 2006/11/05 8:30 PM |









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