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歌舞伎座入口の「鳳凰」

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舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言
舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言 (JUGEMレビュー »)
山田 庄一, 大藏 彌太郎, 吉田 簑助, 岩田 アキラ
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文楽十二月公演 義経千本桜
開演前、国立小劇場のお土産物屋さんを見るともなくいつものように見ていたら、カレンダーを手に取っているふたり連れのおばあちゃまたちがいらして「もう来年のカレンダーには、玉男さんがいないのね。寂しい…」とおっしゃってました。

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今月のパンフレットにはいつもの大夫さんと人形遣いさんの写真のページがなくて、玉男さんの追悼文が掲載されていました。歌舞伎チャンネルではしばしば玉男さんがお出になっている文楽の公演を放送していますがテレビで観るのと実際の舞台ではホントに違うので、かえすがえす文楽デビューが1年、いや2年遅れたのが、悔やまれます。

さて「義経千本桜」は「渡海屋・大物浦の段」が来月の浅草歌舞伎にかかるので、予習としても楽しみました。感想は短めに。

歌舞伎の「勧進帳」などを見ていたり、時代劇での武蔵坊弁慶を見てると義経第一の非常に忠義にあつい人、というイメージ以外持ちようがない感じでした。

ところが今回上演された「堀川御所の段」を観ると、血の気が多くて結果として義経に迷惑をかけてたりして、正室の卿の君は結果として犬死にだし、なんだか新鮮でした。それから、静御前が長刀を持って外に出ていく勇ましい様子を見せたりして、これもまたちょっとイメージが違っていて、楽しかった。

続く「伏見稲荷の段」で狐忠信が登場するのですが、文楽では最初にリアル狐(笑)が出てきて、それがぷるぷるーん、と化けて忠信になることがすごーくわかりやすかったです。

これでとりあえず先月のトラウマ解除…かも。

最後の「渡海屋・大物浦の段」は、どうして人形の知盛の気持ちがこんなに伝わってくるのだろう、という切なさがビンビン伝わってきてとてもよかったです……。でも、頼朝から逃げてる義経に帝を託してどうするんだろう、みたいな心配もあったりして(汗)。

大物浦のラストは、知盛が錨を抱いて海に身を投げるあまりにも有名な場面でNHKの「古典芸能入門」などでもその場面だけは團十郎さんのを見たことがあり、人形でどんな風に演じられるのか楽しみにしていました。

結果からいくとじわじわ、しずしずと沈んでゆく感じで、歌舞伎のような勢いのカタルシスがないかわり、悲しさが伝わってくるような演出だと思いました。

すごくいいお話です。

ということで、来月への不安が別の意味で高まってしまって劇場を後にしました。無理。
| 文楽 | 22:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
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