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歌舞伎座入口の「鳳凰」

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舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言
舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言 (JUGEMレビュー »)
山田 庄一, 大藏 彌太郎, 吉田 簑助, 岩田 アキラ
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三月大歌舞伎 夜の部
夜の部、久しぶりに分相応の3階席(汗)で観てきました。お昼に比べると3階はかなり空いているな、と感じ、やはり当代の仁左衛門さんは集客力が違うのだなぁ、と実感です。「和樂」を入手しそびれるわけだ…。

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3本のうち2本が人情のお話だったせいか、お年を召したおばさまたちはとにかく、よく泣いてました…。以下続きます。
一.近頃河原の建引
夜の部の十三世片岡仁左衛門さんの追善狂言。不勉強でたいへん申し訳なかったと思ったのは我當さんの軽やかさでした。昼の部の「吉例寿曽我」では工藤祐経役で重々しい印象だったのに加え、最後に二段ほどの段をあがるのに両側から若い衆がささえていたので正直「え、段ものぼれないくらい衣装が重たいの?」って思っていたのですが…。

猿回しの役なので、背負子にサルを背負ってすすすすっと出てくるところからビックリ。3階からは「若者」って言ってもいいくらいに見えてしまう。そして、仕草や台詞回しがユーモラス。失礼ですが「微笑ましい」と思いながら与次郎を観てしまいました。

心中する妹を心で泣きながら顔では笑って送り出すっていう深刻な話なのですが、与次郎の演技があるので哀しさがまた違った形で伝わると同時に、なんだかつい笑ってしまうような、そんな感じ。

お俊(おしゅん)を演じた秀太郎さんも、声は低めで若干違和感を感じますが若い遊女がハマっています。お相手の伝兵衛は初めて拝見した藤十郎さん。双眼鏡さえ使わなければ若旦那に見えましたw かなりねっとりした若旦那だと思いましたが(爆)。

イヤホンガイドの解説によると猿は昔から縁起がいいものとして、猿回しはお正月などに重宝されたのだそう。ということで、これから心中します、っていう2人を猿回しで送り出します。猿は"マリオネット"なんですが、昔は本物のサルを使ったり子役がサルの着ぐるみを着たりして演じていたとか。

人形のサルもユーモラスで見応えがありました。これ、松嶋屋さんのお弟子さんたちがセットの上から操っているそうで。しょえー。

冒頭には唄のお稽古をする女の子の役で歌六さんの次男の龍之助君が出てました。義太夫の三味線にあわせ、後半は太夫さんと一緒に歌う場面もあり。がんばれ〜!と思った。

二.二人椀久(ににんわんきゅう)
菊之助さん今月も「二人」です。椀久は富十郎さん。昼の部の輝国のときは「天王寺屋さん、今、もしかして軽く寝てます?」って思う場面が実は何度かあったんですけどw 舞台狭しと踊ってらっしゃり、70代後半に見えません。でも菊之助さんが出てきてしまうと、全体のバランスが物凄くビミョー、4頭身vs.8頭身(汗)って感じで、並んで踊っているときはちょっと違和感を感じてしまいました。

日本舞踊は正直わからないので踊りの詳しい部分はわかりませんが、やっぱり目がいくのは手の使い方と腰かな…。

三.水天宮利生深川(すいてんぐうめぐみのふかがわ)
明治維新の後の没落士族を描いたお話。最初は先月の「人情噺小判一両」的な感じで重たい上にイヤホンガイドがなくてもだいたいわかってしまう、現代に近いお話はどうなのかと正直心配していたのですが意外と楽しかった。

主人公は元武士でいまは筆職人の幸兵衛。幸四郎さんです。今まで観た幸四郎さんの中でいちばん楽しそうに演じていたように見え、観客にも受けてました。現代劇に近い方がイキイキするんでしょうか(汗)?

妻を失い、幼い子どもを3人抱えて借金取りに迫られついにちょっとおかしくなってしまう、というお役です。

長屋の世話好きな面々が楽しかったです。歌六さん、昼夜ともに水に入る役w きっぷがよくて「ひ」と「し」を言えない男の人を快演していました。

全体として現代劇とほぼ同じ感じの台詞回しで進むなか、長女で目が不自由なお雪役の壱太郎(かずたろう)さんだけがとても歌舞伎っぽい口調だったのがちょっと不思議に感じてしまいました。壱太郎さんは翫雀さんのご長男です。お父さん(とおじいさん)にはあまり似てないなw

暴れる場面ではつけ打ちの音も出るし、見得も決めるし決め台詞のときは確かに歌舞伎っぽいのだが、そのへんが初心者には「どっちかにしてw」的に思えてしまったのでした。

借金で首が回らずもう死のう、って決めるあたりで場内、鼻をすする音頻発。お隣のおばあちゃんも泣いてます…。

出番は少なかったけど、秀太郎さんが今度はちょっといいところの奥さんというお役で出てらして、またガラリと違った印象だったのが素朴にすごいなぁと思いました。
| 歌舞伎座 | 23:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
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