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歌舞伎座入口の「鳳凰」

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舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言
舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言 (JUGEMレビュー »)
山田 庄一, 大藏 彌太郎, 吉田 簑助, 岩田 アキラ
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PARCO歌舞伎 決闘!高田馬場
WOWOWの生中継を観るしかないとあきらめていたチケットを手に入れることができ、「愛之助榎本」つながりのえりこさんと一緒に、PARCO劇場で観てきました!!楽しいビックリ箱が次々に開くような2時間あまりはあっという間でした…。

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→染五郎さんが落語家の「気楽家雅楽」を演じた回は「古畑」全体のなかでも秀逸なお話のひとつでしたよね…お師匠さんの梅野泰晴さんも、よかったなぁ……。

三谷さんらしく小ネタもたくさん詰まっていたし、伝統的な歌舞伎の音楽や舞台の仕掛けを使って「21世紀の歌舞伎」に仕立てた技は流石だと感じました。役者さんたちが忙しいのはわかりますが、劇場がなにせ小さいので、もうちょっと長い期間上演して少しでも多くの人に観てもらえないものか…と激しく思ってしまいました。以下、超ネタバレしていますので、ご注意。
PARCO劇場に最後に行ったのはいつだったか思い出せないくらい昔でした。最近、歌舞伎座とか国立劇場とかキャパシティのデカイ劇場が続いていたので久しぶりに来て、そのコンパクトさにちょっとビックリ。

開演ベルが鳴ってもすぐには始まりません。ほのかに舞台が明るくなって、鳴物や長唄の人たちが見えます。目を引くのは下手側の鳴物。和太鼓をドラムセットのように組み立ててありますよ〜。歌舞伎のときは開幕前に音を出したりはあまりしないように感じていましたが、きょうはちらちらと音を出すのがわかりました。笛の人が「古畑」のテーマ曲をピロロロ〜って吹いていて、もう心の中でガッツポーズw

いよいよ開幕。普通の劇場なので当然、花道はありません。中央下手側のドアから舞台への通路が実質同じ役割を果たしていて、そこをいちばん使って走り回ったのは勘太郎さんでした。

三谷さんの作品らしく、登場人物のほぼ全員にきちんとした見せ場があり、絶妙のアンサンブルになっていました。染五郎さんは安兵衛で「主役」ではありますが、それぞれの登場人物と絡んで出過ぎず、邪魔にもならず、でも華があってとてもよかった。早変わりもスマート。特に最初のチェンジのときは全然わかっておらず、上手から別人になって登場したときは驚きました。

逆に、ちょっと鼻につく感じがしてしまったのは亀治郎さん…。お芝居の中で「歌舞伎的」なところを一手に引き受けている感があったのですが、3役あるうちの特に右京のパートで力が入り過ぎてしまっていたのが残念。立役と女方では根本的に発声法が異なると思うのですが、右京で声を出し過ぎているせいか、早変わりで演じるかわいらしい堀部ホリのときに声が割れてしまって、聞き苦しくなってしまっていました。

勘太郎さんはさっきも書きましたが元気いっぱい舞台を飛び回っていました。テレビで拝見して抱いていたイメージしていたより実物を大きく感じました…。

脇をかためた人々もそれぞれ、超がつくほど個性的。歌舞伎レビュー系のブログでは萬次郎さんが演じたおウメのインパクトが主に語られているようで。もちろんおウメばあさんの衝撃はすごかったのですが、個人的にいちばん気になったのはにら蔵の妻のおもんを演じた宗之助さん。

くりっとした目が愛らしくて、プログラムの写真より実物が何倍も生き生きしていてかわいかった。俳優名鑑をみると愛之助さんと同い年です。詳しいことはまた調べたいと思いますが、お師匠にあたる宗十郎さんがお亡くなりになっていて、ポジションが微妙なのかな…。もったいない。

にら蔵を演じた高麗蔵さんもいなせで格好よかったナァ。

それぞれの個性が三谷さんの脚本によってさらに引き立つ感じでしたが、今回もやはり役者さんを見て当て書きしているように思えました。どうやってキャスティングしてここまでに仕上げたのかすごく興味アリ。

基本的に台詞はほぼ現代語で語られますが、時折、ナレーションが義太夫に切り替わったりしてそれがまた味わい深かったです。節回しは独特だけれどよく言われるように「何を言っているのかわからない」のではない、ということが歌舞伎を観たことのない人にもわかったのでは。

そういうのの合間に、義太夫の太夫さんに現代語でお相撲の「物言い」で説明をさせて、最後に「それはまた、別の話」で締めたりして、もう三谷ファン的にもたまらんですよw

舞台中央の「廻り盆」の使い方もおもしろかった!

歌舞伎っぽいのにちょっと違う、というのも初心者ながら気がつきました。例えば、舞台の上で焦点が当たっている人以外はとにかく微動だにせずじっとしているのが「歌舞伎」と思っていましたが、今回はスポットライトの当たっていない人がそれぞれプチ芝居をしてるw 一番それが目立っていたのは勘太郎さんで、そば屋に化けているのにそのそばをボトッと落としたりw、ずーっとごそごそと長屋でやっていて本当に棚をこしらえちゃったり。

このほか、長唄の人たちが大道具の酒場の中に仕込まれていて包丁で音楽の節をとっている人がいたり、川の場面で出てきたつけ打ちさんがマスクとシュノーケルをつけていたり(川の中にいる、っていう設定なんですねw)。黒装束のつけ打ちさんのマスクは、ブラックシリコンで、シュノーケルも真っ黒という念の入れよう。フィンをつけていたのかどうか確認できなかったのが残念w

上手からも下手からも引かれる幕を効果的に使った早変わりも印象的でした。

歌舞伎座・国立と出てきていた「イナバウアー」はPARCO劇場でも染五郎さんがやりました。勘太郎さんのカーリングとペアで、わりと短めでしたので意外に楽しめてしまった…点が甘いかなぁ。

それにしても、全編みなさんハイテンションなので、これを1日2回やってたらどれくらい疲れるのか想像もできません。冒頭にはもうちょっと長い期間公演してもらえないかと書きましたが、ムリかも。

工夫と愛情がたくさん詰まった舞台。明日のWOWOWの中継でまた楽しみたい〜!!

劇場の廊下には黒い幕が貼られていて、その部分を長唄や鳴物の方たちが楽屋として活用しているようでした。

【追記】WOWOWでの放送を見て、書き損なったことを補足しておきました。コチラから。
| 東京の他劇場 | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
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