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歌舞伎座入口の「鳳凰」

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舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言
舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言 (JUGEMレビュー »)
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スーパー歌舞伎 ヤマトタケル〈千穐楽・3回目〉
今月は沖縄にも行ってしまったのでやめておこうと思いながら、結局千穐楽のステージを観てしまいました。3度も行ったのに結局全部段治郎バージョン(爆)。

2度目に行ったときは歌舞伎にあまりなじみのない友人と衣装のあほらしいまでの豪奢さなどに感動してミーハーに楽しみました。

千穐楽の切符を買うにあたっては本当は二等席あたりがほしかったのですが、残っていたのは花道がまったく見えない二階の最後列のみ。今回は演出上演舞場独特の「花道モニター」が封印されているため、演舞場の切符売り場の人もあまりオススメしませんと言ってくれたので1階一等席での観劇になりました。

さすがに3回観ると「鉄と米の国」の使者であるヤマトタケルの存在そのものの矛盾みたいなものに頭がゆきます。なので共感するのは征服される側の熊襲であり蝦夷。それと、タケルを支える女たちにも少し。皇后(おおきさき)になりたかった、という素直な弟橘姫(春猿さん)には「海人別荘」がかぶりました。

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梅原 猛

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段治郎さんのタケルはやっぱり涼しげな貴公子で、まだあまり本格的に痛みを知らない第一幕が颯爽としていて素敵でした。

それが第三幕の傲慢のコントラストにもうひとつつながらないのが残念にも思えましたがそれは段治郎さんのお芝居云々よりストーリーテリングのほうに問題があるので仕方ないのかなぁ。

ほかに印象に残ったのはやはり

・ヘタルベ(猿紫さん)→最初観たときはちょっと女性的な印象もあったんだけれど、2回目、3回目とだんだん蝦夷の少年らしく骨太になっていった感じがありました。千穐楽、タケルの墓の前での号泣は大熱演。これからも抜擢に応えて頑張ってほしいと思いました。

・帝(金田龍之介さん)→猿弥さんもよかったんですが酷薄な感じがうんと前に出ている印象があり、そのせいでカーテンコールの仕掛けが生きるような気がしました。

・ヤイレポ、尾張の国造(猿三郎さん)→友だちはふたりが同じ役者さんだとは全くわからなかったと言っていましたがヤイレポの悲しみもいいのですが尾張の国造のユーモラスな所作がとても緊張を和らげてくれてよかったです。襲名もあってお忙しいでしょうに毎日ブログを更新されていて、それも感動。

千穐楽なので、カーテンコールには猿之助さんがお出になるのかな、くらいに軽く思っていたのですが予想を超えたカーテンコールでした。以下ネタバレです。



1回目はノーマルカーテンコール。2度目は段治郎さんが猿三郎さんなど脇の役者さんや後列の役者さんを丁寧に紹介しているし、右近さんがいらっしゃらないのですわ!と思ったら、タケルの墓からタケルの拵えをした右近さんが登場し、このあたりから皆さんスタオベ。

そして幕が閉まりますが皆さん猿之助さんを期待してのことだと思います、拍手が鳴り止みません。そして万雷の拍手の中3度目の幕が上がるとセンターに猿之助さんがいらっしゃいました。若干足取りはおぼつかない様子にも見えましたがご自分一人で、舞台の際まで出ていらっしゃり、皆さんに手を振ってご挨拶。

その後、センターに戻った猿之助さんに右近さんと段治郎さんが両側から手にそっと頬を寄せる、いつもだったら帝に見せる挨拶をし、場内の熱狂は最高潮に達しました。


千穐楽を迎えた演舞場には「二十一世紀歌舞伎組」のお芝居として「新・水滸伝」をル・テアトル銀座で8月上演する仮チラシが出ていました。猿之助さんがお元気になってこちらのほうの活躍が増えるのもいいのですが、やっぱり特に若手の皆さんは、大歌舞伎の舞台でも拝見したいと思うのが彼らに初めてであったのが大歌舞伎だった私の率直な気持ちです。
| 東京の他劇場 | 21:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
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