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歌舞伎座入口の「鳳凰」

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舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言
舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言 (JUGEMレビュー »)
山田 庄一, 大藏 彌太郎, 吉田 簑助, 岩田 アキラ
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歌舞伎座120年 四月大歌舞伎 夜の部
きょうは歌舞伎を観るようになって初めて、歌舞伎座で地震を経験しました。震度はそれほどなかったと思いますが建物全体にずずずん、という衝撃のあと揺れとともにみしみしと音がして、かなり不気味でした。

ちょうど「勧進帳」で仁左衛門さんの弁慶が延年の舞を踊りはじめてしばらくたった頃だったと思いますが、もちろん舞台上は何の動揺もなく、観客だけがざわめいていました。

こういう出来事に居合わせると、歌舞伎座の改修を早くしないと、何かあってからでは遅過ぎると思ってしまいます。

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→夜の部キリの演目「浮かれ心中」の原作。直木賞受賞作だそうです。

以下、ネタバレしています。中村屋贔屓の方は読まない方がよろしいかと……。

一.将軍江戸を去る

おっかしいなぁ、去年、南座で観てるはずなんだけどなぁ……。と思いつつ「長さ」を感じた50分ちょっとでした。山岡鉄太郎はやっぱり我當さんじゃなくて橋之助さんで正解だと思いました。

将軍慶喜の三津五郎さんもいいんだけど、どうしても私の中では梅玉さんの詠嘆調がリフレインしてしまい、ついつい三津五郎さんの台詞を梅玉さんのに置き換えてしまっていました。「〜いるのだ」「〜するのだ」の真山調の詠嘆てやっぱり梅玉さんだよね、と勝手に決めつけて終了。

二.勧進帳

以前、新橋演舞場でエビームの直撃を喰らった勧進帳のときは、あまりにも粗暴な弁慶すぎて「をいをい富樫、ホントにこんなみるからにつくり山伏、通しちゃうのかよ」と菊之助さんに内心ブータレていました。今回の配役を聞いて、ポイントはやっぱり富樫だと思ったんですけど予感(悪寒)的中。

仁左衛門さんの弁慶の剣幕に負けて関を通しちゃう関守みたいに見えて、聞こえちゃったんだもん。

劇場は私にとって完全アウェーです。もう、富樫が決まるたびに無駄にすごい拍手。1階の最前列に負けじと仁左衛門さんが決まったら拍手しまくってるオバチャンの姿が私の席から見えましたが、みんな、何やってんだ…みたいな感じで、ちょっといたたまれません。

久しぶりににざさん贔屓の叔母にメールしたところ、前回の勧進帳で仁左衛門さんが弁慶をしたとき、富樫は富十郎さんだったはずとのこと。写真入りの筋書を買ったらチェックして、誰だったらナイスキャスティングと言えたのか考えてみたいと思います。

仁左衛門さんの弁慶はすごく新鮮でした。今まで幸四郎さん(歌舞伎歴3年にして何回観たかな)、團十郎さん、海老蔵さんと観ましたが、仁左衛門さんではきゃしゃすぎないかと思ったのですがそんなこともなく(遠見だったからかもしれないけど)、声の存在感もすごくあるように感じました。

玉三郎さんの義経は、それがよかったのかどうだったのか語る引き出しがまだ私には、ありません。最初は意外でしたが意外にハマっていたようにも思えますし。

三.浮かれ心中

おもしろい狂言だとは思ったのですが、勘三郎さんが最初から最後まで出しまくっている「オレっておもしろいだろ?みんなもおもしろいよね?当然だよね」っつーオーラがどうしてもやっぱりダメです orz

っていうか、それに乗って笑ってる観客席も、イタく感じてしまう。

なので9時15分までは耐えられないと思っていたのですが終演時間は微妙に繰り上がりつつあるようで午後9時過ぎには打ち出しとなりました。


吉原の場面は勘三郎さんがヒント言ってたけどあるお芝居のパロディーになってました。

特に楽しかったのは
・時蔵サン&梅枝サンの萬屋親子。偽の夫婦けんかをして近所の注意を引こう、ってところで……………時蔵さん、最初は白無垢の打掛姿で出てきてくれたくせに、あの声はないよ〜〜〜〜〜。初春の舞台中継の舞台裏じゃないんですからっ!梅枝さん、上手に受け身で転ぶのよ……。

・「ばか」を連発して最後は寝込んでしまう彦三郎さんの大旦那。あんなバカ息子がいたら、そりゃ寝込みもしますよ。

・すっかり「じじぃ」もなんだか似合っている彌十郎さん。

そして、最初から最後まで笑わせっぱなしの三津五郎さんでした。

「ちゅう乗り」はすっぽんから出て来て

「澤瀉屋さん、早くよくなるといいのにね」

なんてサービス台詞があって、三津五郎さんとの長めのお別れの掛け合いのあと、たすきにかけてる胸元の物入れからいろんなものが下の客席に向かってまかれていました。手拭いもあったな。1階花横の席をゲットできた幸運な方たちはいろんな幸運が頭の上から降ってくると思って、お楽しみに。
| 歌舞伎座 | 23:01 | comments(4) | trackbacks(0) |
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| - | 23:01 | - | - |
きみさん、こんばんは。詳細な観劇レポートありがとうございます。興味深く拝読しました。かなり勉強なさってるんですね。ミーハー観劇者の私など太刀打ちできない感じがします。

それに帰り、歌舞伎座から有楽町まで5分は凄い!お疲れさまでした。

30分の幕間は慣れればそれなりにぱっぱと過ごせます。私は最初、開演前に舞台写真を買ったり売店を冷やかしたりして、貴重な30分にそれをしなくてすむようにしています。

女性のお手洗いですが、基本的には西側のほうが空いていて、できれば1階に降りると数がたくさんあったりするのですが、買った席がどこにもよりますよね。最寄りのお手洗いには固執しない方が本当はよいのですが、お年を召した方が多いので仕方ないのかもしれません。

売店のおやつやたい焼きや茹で上げあずき、いろはきんつばなんかも紹介したいくらいですけどw それはやりすぎかな、って思っていますが……。

>>菊五郎劇団のことはあまり知らないので、また
>>よろしければ解説の項目を入れて頂ければ幸いで
>>す。あと、役者の派閥みたいな物はありますか?
>>この人は絶対共演しないとか…

「菊五郎劇団」は菊五郎さんと息子の菊之助さん、そしておふたりのお弟子さん、それから「音羽屋」の屋号がついている人と理解しています(一部異なる役者さんたちもいらっしゃいます)。

また、後者の質問ですが、巷間いろいろ言われていますがブログで書くとさしさわりがあるのではないかと思うので「座組」(例:歌舞伎座でどんな演目がかかかり、誰によって演じられるか)を見続けてみればある程度誰と誰が共演しないか、といったことは見えてくると思います。この程度でご容赦を。
| ruko | 2008/04/12 9:18 PM |
rukoこんにちは。行ってまいりました夜の部。外人ツアー客が一幕に結構居てまずはびっくり。1、2、3階とも最後列まで埋まってました。いろんな席をちょこちょこ見に行ったところ、3階西は全く花道は見れませんね。後部座席も2,3階は厳しいですね。1万円出して最後列というのは、いかがでしょう…
私の東は距離的には近いので、肉眼でも顔が見れますが(双眼鏡ではばっちりでした)、やっぱり見切れました。富樫が待機している時とか、心中の際の土手?
の上辺りなどの後ろの高い所は、顔が見切れてしまいました。スペース的には、6番だったので右隣に荷物を置く場所もあり、なんといっても前の白い手すりにひじをついて休めるというのは楽でした。見切りさえなければ結構いい席ですね。値段の割には。

江戸を去る
橋之助さんがんばってましたね。時代背景を理解していたらかなり楽しめそうです。長セリフが印象に残っていて、大河ドラマのようでしたよ。立ち見も満員でした。

勧進帳
私の好きな演目ですが、いろいろ噂のあったカンザブさんの富樫でしたが、呂律がどうも早口のイメージがあるので、見ていて凄みがなかったですね。問答のところは、タッタカ、タッタカ、タンタンタンというような軽快なリズムを期待していたんですが、図書館で借りていたCDでは、弁慶が團十郎、富樫が現仁左衛門、義経が現坂田藤十郎という豪華メンバーだったせいかちょっと物足りなかったですが、ストーリーを少しは知っていたので楽しめました。これが終わって1階の20人ほどの人が所々帰ってしまいました。仁左衛門さんのご贔屓の方でしょうか?玉三郎さんは、女形が見たかったので、義経の役は何とも言えませんね。声は聞こえました(笑)。仁左衛門さんは富樫の方がいいような感じがしましたが…弁慶が勘三郎さんという訳ではないですよ。念のため(大汗…)。

浮かれ心中
中村屋贔屓筋には、面白い演目だと思います。勘三郎さんもイキイキしていて、どうだ、面白いかい?って感じで演じてましたね。2時間力が入ったところで、息抜きにはいい感じです。カンザブさんが苦手な人には、厳しいかもです。現に帰った人が、数十人居ますから…
三津五郎さんの3枚目は面白いですね。
例の宙のり、澤瀉屋さんの事はまた言ってましたので、台本にあるんでしょうね。なんといっても勘三郎さんの本を読んでいると、何とか歌舞伎が好きじゃない人にも楽しませようという事ばかり書いてますので、フィットした人にはドンピシャですが、ダメな人にはダメかもって感じです。私も舞踊系は、まだ勉強不足というところがありますし。
あ、そうだ、だちょう倶楽部の上島竜兵が1階の3列目に来てました。最初気づかなかったんですが、宙ノリの時、勘三郎さんがクルリンパの人来てますねって紹介してたので分かりました。ずっと帽子かぶってました。

初めての歌舞伎座はやっぱり期待通り面白くて、楽しめました。5月の五人男が團十郎と菊五郎なので見たいんですが連月は厳しいです。帰りは新幹線の都合上、歌舞伎座から有楽町のホームまで5分で駆け抜けたのが一番苦しかったです(大笑)。弁当も3階のソファーで食べれたのでゆったりと出来ました。たいやきも美味しかったです。でも、あの30分は地獄の30分ですね。外で食べるのは厳しそうです。女性の方はトイレも大渋滞でした。

長々と乱文ですいませんでした。菊五郎劇団のことはあまり知らないので、また
よろしければ解説の項目を入れて頂ければ幸いです。あと、役者の派閥みたいな物はありますか?この人は絶対共演しないとか…
| きみ | 2008/04/12 8:59 AM |
きみさん、こんばんは。

ぜひぜひ来週観劇に行かれたご感想をまたコメントしてくださいね〜。私はコクーンでも歌舞伎座(納涼などに顕著ですが)でも、中村屋さんの「人を楽しませたい」という気持ちが前のめりになりすぎているのがどうも慣れないんですよ。それは客の受け止め方であって、演者サイドが楽しいそうじゃないのモノサシを勝手に決めないでほしい、という。

古畑は確かに歌舞伎役者さんたくさん登場しましたよね。八十助次代の三津五郎さんは何の役でしたっけ。私がいちばん好きなのは古美術商を演じた澤村藤十郎さんです。染五郎さんの気楽屋ガラクでしたっけ、もハマリ役でしたねぇ。私もまた見たいです。
| ruko | 2008/04/05 10:39 PM |
rukoさんこんにちは。4月は早くも歌舞伎三昧ですね(うらやましい)。早速の解説ありがとうございます。中村屋贔屓方注意までして頂き…(笑)。勧進帳やはり富樫の存在が大きいですね。私は、弁慶は團十郎さんが一番好きなんですが、富樫がそれに対抗できないとあの駆け引きは面白みがないですからね。浮かれに関しては、コクーンののりじゃないかなと想像していたんですが、どうでしょう?
美の壺見ました。三津五郎さんの解説でしたが、結構初心者には面白かったです。見えのところでは、役者それぞれの目があって面白いのですが、海老蔵の目の大きい事といったら…三津五郎さんの3倍位ありますねえ〜ちょっと、江戸を去るも期待しているんですが見ものです。今、思い出したんですが古畑に結構歌舞伎役者出てましたね。八十助時代とか、染五郎、澤村丈など…マチャアキも
歌舞伎役者の役で出てたような。久々に観たくなってきました。レンタルしてこようかな。それでは、また。
| きみ | 2008/04/05 8:16 AM |









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