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歌舞伎座入口の「鳳凰」

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舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言
舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言 (JUGEMレビュー »)
山田 庄一, 大藏 彌太郎, 吉田 簑助, 岩田 アキラ
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浪花花形歌舞伎 第二部
第二部は15時半から。1時間ちょっとしか"幕間"がないと、案外あわただしいです。途中に20分の幕間(こんどは本物)をはさんで演目は2本。終わると18時ごろとなります。通しで観るとなるとまだこのあと2時間近くあるので、けっこうたいへん……。

以下「土屋主税」「お染の五役」について。
一.土屋主税

赤穂浪士の吉良邸討ち入り前夜を描いた作品。浪士のひとり大高源吾を亀鶴さん。吉良邸の隣家にいて、浪士の妹を侍女として召し抱えて大切にしてる旗本の土屋主税を翫雀さん。浪士贔屓の俳人、晋其角をふだんはふだんは女方の竹三郎さんが立役で演じてました。吉弥さんが土屋家の侍女、お園で美しく再登場(ほっ)。

第一部に続き、亀鶴さんが光っていました。あと翫雀さんがいい人でした。

番附のインタビューの中で役づくりに触れてましたが、最初に花道から出てくるところ。雪が降る中傘を差しての登場ですが、足音がしません。雪なので花道にも白い布が敷いてあって最初はあまりそうとも思わなかったのに、後から出てくる薪車さんが下駄の音をさせてたので気がつきました。

下駄の歯の間に雪が挟まったのを気にする様子や、お座敷に上がるのに手ぬぐいで雪を払い落とす様子なども、本当に雪をはらってるのが見えるみたい。

俳句の師匠の其角(きかく)さんにお別れにやってくるにあたり、何も「西国の大名に仕官する」って敢えて波紋を巻き起こさなくても……って思わないこともないw まぁ、そうしないとその後ドラマティックに盛り上がらないから。

「武士は二君にまみえず」というたてまえもあり、浪士贔屓のお師匠さんは引きぎみ。そこへ、薪車さん演じる俳句の同人の其月がやってきて火に油を注ぎまくる。一部の気のいい喜助さんから一変して、武士とは何ぞや的なことをアツく語るちょっと鬱陶しいお侍さんを薪車さん熱演。

「畜生」「ブタざむらい」って、言い過ぎやがな、にーさん………。

今回は薪車さん3つの演目でまったく違うタイプを演じてるんですが一部がホワイト薪車、二部がグレー薪車で最後がブラック薪車だな。

余談ですけど竹三郎さんのお役は「きかく」さんと読みます。舞台の上に亀鶴(きかく)さんが立ってて会話してる相手の名前がきかくさん、ってたぶんめったにないことだと思って、素朴におもしろかった。

後半は土屋様のお屋敷に舞台が移動。さりげなく侍女がつくった雪うさぎが置いてあって風情あり。お園さんはお琴を実際に弾いていました。女方の歌舞伎役者さんってお琴もひけなきゃいけないの〜とちょっとびっくり。

翫雀さんの土屋主税には余裕があって、お鹿さんの次にいいなぁと思いました。やっぱり自分、世話物っぽい味は得意じゃないのかもしれません。

其月の煽りですっかり源吾さんに立腹してお園さんをお屋敷から下がらせたい、と言いにくる其角さんですが、事情を聞いて大高源吾ほどの人間がそう簡単に士官の道を選ぶはずがないと考えて句を分析する土屋様の様子が非常によかったです。

後半の其角さんのコミカルな味も楽しかった!

二.お染久松色読売(お染の五役)

本当は「お染の七役」で、鶴屋南北が当時の名女方の五代目岩井半四郎のために書いた作品(保センセイの受け売り)。一応カウントしたら、最初の出から幕切れまで、5人の役を10回変わってました。お席が2列目・3列目だったので書き割りの後ろを猛烈な勢いで走っていく孝太郎さんの「風」が見えたりして興味深かったです。

mimiさんがコメントでも指摘していたように今年は松嶋屋さんカラーが強くて、この舞台でも上手から出てくる義太夫さんたちは松嶋屋さんカラー(ブルー)のかみしもをつけてました。かみしもの紋は追いかけ五枚銀杏。それからお弟子さんたちがもっていた傘をぱっとひらくと「まつしまや」って書いてあり、その傘がくるくると回りながら幕がきれます。

早変わりの間をもたせるために若いお弟子さんたちの出番がたくさんありました。ふだんはお師匠さんたちのサポートに回ることが多いでしょうから…。頑張ってほしいな〜。

愛之助さんは中盤から5分ちょっとだけ、吉弥さんと一緒に猿回しのお役で出てきます。背負っている猿の顔、先日「近頃河原の建引」で我當さんが連れてた猿に似てましたw 今回は残念ながら猿に出番はなくて、吉弥さんとの踊りが見せ場です。

2人並ぶと本当にキレイ〜。愛之助さんは孝太郎さんと組むことが多いのだと思うけど、吉弥さんのほうがいい(ぼそ)。踊りの振りもよく合ってたと思う、というよりたぶん、後ろに立っている吉弥さんがうまーく愛之助さんとぴったり合うように踊っていたという印象です。

この組み合わせ、またゼッタイ見たい!っていうかね、南座の吉弥さんの鷺娘が見たいよ……。

「早変わり」に関しては、この前PARCO劇場で染五郎さんや亀治郎さんの鮮烈でモダンなのを見ちゃっているのであんまり驚きはなかったです(汗)。とはいうものの、運動量は相当あるはずなのに汗ひとつ見せずに演じている孝太郎さんはさすがプロだなぁ、と。

いちばん好きだったのはラスト、立ち回りがたっぷりある土手のお六。次が雷w 地名として江戸が出てくるのは、仕方ないのかなぁ。地名全部大坂にして、やってほしかったです。

【追記】浪花花形歌舞伎は三部までの通し公演で、全部観ることができました。長いので分割してあります。
浪花花形歌舞伎 第一部
浪花花形歌舞伎 第三部

そうそう、今回はえりこさんが先乗りして観劇してらして、売店に愛之助さんの名前の入ったタオルなどが売ってると教えてくださったので楽しみにしていたのですが、土曜日にはもうありませんでした…orz

こういう時、人気がある人とそうでもない人の差ってツライなぁって思ってしまう。名前入りグッズの残り具合は

孝太郎さん>>>>>>>>>>>>翫雀さん>亀鶴さん

っていう感じ。孝太郎さん………。私は全然嫌いじゃないけど名前入りグッズ買いたい!っては思わんもんなぁ。かんにん。
| 大阪松竹座 | 22:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
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